「秋になって抜け毛がひどくなった気がするけど時期的なものかな?」
「このままずっと抜け毛が増えたらどうしよう…」
ふと気づいた時に普段より抜け毛が多いと心配になりますよね。
それが時期的なものであればその時期が過ぎれば…と思えますが、
「そうじゃなかったらどうしよう…
秋に増えた抜け毛はいつまで続くんだろう。」
と更に不安になってしまいますよね。
抜け毛がひどくなってしまう秋。
その抜け毛は場合によって秋が過ぎても続くもの、秋が過ぎるとおさまるものがあります。
実は、その時の抜けた髪の特徴によっては今後も薄毛や抜け毛に繋がるのかどうかを見分ける事が出来るのです。
今回は、「秋に抜け毛がひどくなるのはなぜか」「対策」「今後の予防法」などを詳しくお話していきます。
今気になる抜け毛が時期的なものなのか、そうじゃないものなのかを知って自分に合ったケアをしていきましょう。
この記事を読むのをオススメする人
- 髪が抜ける時期が知りたい人
- 自分の抜け毛が時期的なものなのか知りたい人
- なぜ時期によって抜けるのか知りたい人
- 抜け毛の予防をしたい人
- 危険信号な抜け毛を知りたい人
現役美容師hikariが記事を執筆。
抜け毛についての気になる事など、美容師の経験と知識を活かしてお役立ち情報発信しています!
最も髪が抜ける時期は秋?
人は通常、ヘアサイクルによる自然脱毛で1日に50~100本は髪が抜けます。
その自然脱毛が多発するのが春と秋で、特に抜け毛が増えるのが秋です。
更に秋だけではなく冬も抜け毛が増える時期なので場合によっては秋冬の間ずっと抜け毛が続く可能性もあります。
秋冬に抜け毛が増える原因
秋冬に抜け毛が増える原因はいくつかあります。
秋に抜け毛が増える原因
秋に髪が抜けやすいのは、夏の強い紫外線によって受けた頭皮のダメージ、エアコンによる頭皮の乾燥、夏バテによる栄養不足、夏の暑さによる疲労など夏に受けた負担が秋に一気に現れるからです。
更に秋になり気圧変動や寒暖の差が大きい事により、自律神経が乱れる事も抜け毛の原因の一つ。
自律神経のバランスが崩れ、交感神経の優位状態が続くと血管が圧縮するので血行不良をおこします。
頭皮が血行不良をおこすと血液と共に行き渡るはずの栄養が届かず髪が細くなり、頭皮も硬くなるので髪が抜けやすくなるのです。
こういった時におこる抜け毛は気圧や気温の変化に合わせて順応しようとする身体の働きの一つとも言えます。
冬に抜け毛が増える原因
冬は温度が低かったり、エアコンの影響もあり頭皮が乾燥しやすいです。
頭皮が乾燥すると髪が健康的に育つのが難しくなるので結果、髪が抜けやすくなります。
更に身体が冷えやすい冬は血行不良にもなりやすく、血液と共に栄養がまわるはずの頭皮に栄養がまわりにくくなる事で髪が細くなったり、頭皮が硬くなることで抜け毛に繋がるのです。
どのくらいの本数の髪が抜けるのか
秋のように抜けやすい時期は1日に約150~200本ほど髪が抜ける人もいます。
通常の抜ける本数と比べると倍近くなるという事ですね。
季節の変わり目に抜け毛が多いのはヘアサイクルによる「自然脱毛」と何かしらの原因による「異常脱毛」のタイミングが重なりやすいからです。
自然脱毛は生理現象なので気にすることはないのですが異常脱毛は生活習慣の乱れやホルモンバランスの崩れ、ストレス、紫外線の影響や乾燥などによって起こるためそのままにしておくのは良くありません。
ですが実は抜ける本数よりももっと気にした方が良い事があります。
それが『危険信号な抜け毛のサイン』です。
抜け毛はいつまで?危険信号な抜け毛のサインとは?
季節の変わり目の秋や冬に抜ける髪が落ち着くまでには約1~2カ月の期間が必要。
基本的にはその時期が過ぎれば元通りになりますがその時に抜ける髪の状態によっては今後に大きく関わってくる「危険信号のサイン」なのです。
重要なのは抜ける髪の毛の量ではなく髪の状態を確認する事です。
- 細く、短い毛
- 綺麗な丸い毛根じゃない(ゆがんでいる・デコボコしている・皮脂や汚れがついているなど)
- 毛根が小さい(もしくは、見当たらない)
- 毛根が黒い
抜けた髪を確認してこういった状態であればそれは危険信号です。
正常な抜け毛は太くて長くて毛根がしっかりしています。
短く、細い毛
細く短い髪の毛はまだ育ちきらずに抜けてしまった可能性があります。
綺麗な丸い毛根じゃない
毛根の形が綺麗な丸い形でない場合は血行不良がおきている可能性があり毛根の寿命が短くなってしまうので抜け毛が増えます。
毛根が小さい
毛根が小さい(もしくは、見当たらない)場合も生活習慣の乱れやストレスなどが原因の異常脱毛です。
毛根が黒い
毛根が真っ黒の状態だと危険度の高い可能性があります。
正常な毛根はメラニン色素が全て毛髪へ吸収されるので根元の部分が白っぽくなり、それが寿命直前まで髪の毛が成長した証拠になるのです。
逆に毛根全体が黒い状態はストレスや栄養不足が原因で血行不良が起き、髪の毛に栄養が届いていない可能性があります。
髪の毛を黒くするメラニン色素を毛髪へ吸収するという寿命を迎える前に役割を果たしてしまったという事です。
秋冬の抜け毛を予防するには
秋冬の抜け毛を予防する為にした方が良い事が4つあります。
- 食生活を見直す
- 運動やマッサージで身体全体の血行を良くする
- 適切なヘアケア(頭皮ケア)をする
- ストレスを抱えない、もしくはストレス発散出来るようにする
食生活を見直す
過度なダイエットや不規則な食事、偏った食事は栄養不足を招き、毛根の状態を悪化させます。
積極的に摂った方が良い栄養素は髪の材料になる「良質なタンパク質」、髪を成長させるための「ミネラル」、頭皮環境を整える「ビタミン類」です。
その他の栄養素もバランスよく摂るように心がけましょう。
運動やマッサージで身体全体の血行を良くする
頭皮の血行が悪くなっている時は身体全体の血行促進を意識する方が良いので軽い運動やマッサージを行いましょう。
特に肩こりが気になる方は、肩こりによる血行不良は直接頭皮の血行不良に繋がるので肩こり改善をメインにした運動やマッサージがオススメです。
適切なヘアケア(頭皮ケア)をする
頭皮の毛穴に皮脂や汚れが残っていると毛根が弱ってしまったり、乾燥すると髪が抜けやすくなるので頭皮の状態に合わせた適切なケアをする事が大切です。
ベタつきや汚れを感じる場合
- シャンプー前にブラッシングをして汚れを浮かす
- シャンプー前のお流しを2~3分しっかりとする
- 頭皮の油分調整をしてくれるシャンプーを使う
- シャンプーの泡が流れ切ってからもう一度しっかり流す
シャンプー前にブラッシングをすると汚れが浮くので綺麗に洗いやすくなります。
更にシャンプー前のお流し(すすぎ)はしっかり行うと汚れの7~8割が落ちるので必ず意識して下さい。
そしてシャンプーも油分調整をしてくれるものがあるのでそういった頭皮ケア用のシャンプーで洗うのがオススメです。
むやみやたらにベタつきを取りたいがために洗浄力強いシャンプーで洗うと油分を取りすぎて逆効果になる可能性もあるので気を付けて下さいね。
最後に、シャンプーの泡が流れ切ったあとが一番汚れが落ちるので流し終わったと思ったところからもう一度全体を流すようにしましょう。
かゆみや細かいフケがあり乾燥している場合
- お湯の温度を36~38度のぬるま湯で流すようにする
- 頭皮環境を整えてくれるシャンプーを使う
- 頭皮パックが出来るトリートメントを使う
- ドライヤーをする前に頭皮の化粧水をつける
お湯の温度が高いと頭皮の油分が一緒に流れてしまうので適温は36~38度くらいの少しぬるめの温度。
更にこちらもシャンプーは大切で頭皮への洗浄効果が強すぎるとより乾燥させるので洗浄力は優しめで頭皮環境を整えながら洗えるシャンプーがオススメです。
そしてその後、頭皮のパックが出来るトリートメントやドライヤー前に頭皮化粧水をつけるなどしてお肌と同じようにしっかりと保湿をしましょう。
頭皮ケアを怠るとどうなってしまうのか、頭皮ケアの重要性について詳しく書いている記事もあるので参考にして下さい。↓
ストレスを抱えない、もしくはストレス発散出来るようにする
ストレスが増えると自律神経やホルモンバランスの乱れ、血行不良や皮脂の過剰分泌などに繋がりやすい為そのままにしておくと抜け毛を引き起こしやすくなります。
出来るだけストレスを溜めないのが一番良いのですがそれもなかなか難しいと思うので、ストレスを発散する為に、適度に身体を動かす事や良質な睡眠をとれるように心がけましょう。
まとめ
髪が最も抜ける時期は秋ですが、続いて冬も抜けやすいので「秋冬」の抜け毛予防は大切。
自然脱毛である季節の抜け毛に重なって起きる異常脱毛での脱毛はそのままにしておくと危険です。
頭皮や毛根の状態が悪化する前にきちんと予防をしましょう。
抜け毛が気になる人がやってはいけないことをまとめた記事はこちら↓
すでに危険信号のサインを発見した場合は予防に加えて改善が必要なので、育毛ケアを行う事や専門のクリニックに相談する事をオススメします。
「最近抜け毛が増えたかな?」そう感じたらすぐに毛根チェックをして抜け毛予防スタート!
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