『髪を染めた日ってシャンプーして良い?』
『スタイリング剤(ワックスやオイル)がベタついて気持ち悪いから洗いたいけど…』
その疑問の答えは2つあります。
ですが本来、色持ちを出来るだけ良くしたいのなら髪を染めた日にシャンプーはしない方が良いのです。
ではなぜ『ダメな場合』と、『どちらでも良い場合』があるのか…
今回は髪を染めた日にシャンプーをしても良いのか?シャンプーしたい場合はどうしたら良いのか?などについてお話していきます。
この記事を読むのをオススメする人
- 初めて髪を染めてシャンプーをどうするか悩んでいる人
- カラーの色持ちを良くしたい人
- 髪を染めたあとのケアを知りたい人
- カラーを良くする人
- 髪を染めた日に出来たらシャンプーしたい人
この記事は現役美容師hikariが執筆しています。
美容師歴13年の知識と経験を活かして、髪についての気になることを発信中!
お悩み改善のお役に立てれば嬉しいです。
髪を染めた日にシャンプーはしても良い?
結論は冒頭でもお話したように『洗ってはダメ』な場合と『どちらでも良い』場合がありますが、その中でも特に色持ちを出来るだけ良くしたいのなら本来は髪を染めた日にシャンプーはしない方が良いです。
理由は、
ただし染めた色や髪の状態によっては当日シャンプーした事により一瞬で色が抜ける場合もあれば、1回のシャンプーではあまり変わらない場合もあるので
洗ってはダメな場合とどちらでも良い場合があるという事なんです。
では、自分自身がどちらの場合になるのか…この後お話する内容を読んで当てはまる方を参考にしてみて下さいね。
シャンプーで洗ってはダメな場合
- ブリーチで脱色した後に色を重ね染めた場合
- 10レベル以上の明るさの髪色にした場合
- 10レベル以上だった髪色をそれ以下の暗い色に染めた場合
- 9レベル以上の明るめの白髪染めをしている場合
ブリーチで脱色した後に色を重ね染めた場合
絶対に洗うのをやめた方が良いのはブリーチを使って脱色をした後に色を重ねて染めた場合です。
ブリーチは髪の元々のメラニンを壊しながら髪色を変えるのでかなりのダメージになります。
なのでブリーチ後に重ね染めた色はとても綺麗に発色しますが、その色を保てる力が髪になくなってしまい、
髪を染めた後の色が定着するまでの間にシャンプーすると
ブリーチを使って脱色した後に色を重ね染めた場合は、その日はシャンプーするのはやめて次の日以降にしましょう。
10レベル以上の明るさの髪色にした場合
10レベルとはカラーチャートの明るさの表記になりますが、だいたいパッと見て『明るい髪色だな』と認識されるくらいの明るさです。
カラー剤は明るさのレベルが上がれば上がるほど、髪へのダメージが加わるのとカラー剤に入っている色素が薄いので10レベル以上の髪色にした場合は、
ダメージが出るので色の保持力が弱まり、カラー剤に入っている色素が薄い分、色が抜けるのが早くなります。
その為、髪を染めたその日にシャンプーをすると髪色が抜けて色落ちが早く感じると思うので避けるのがオススメです。
10レベル以上だった髪色をそれ以下の暗い色に染めた場合
一度でも10レベル以上の髪色にした事がある場合、その染めた部分が残っている間はそこを暗く染めても色が抜けてきた時に再び10レベル以上になる可能性が高いです。
それは一度明るくした髪色の上から暗い色を被せているだけだからなのと、明るい色にした後の髪はダメージにより色を保持させる力が弱まるため。
なので染めたては暗くても『色を被せる前の髪が明るい』のと『色を保持する力が弱い』という理由で、髪を染めた日にシャンプーをすると色落ちしやすくなるので気を付けましょう。
9レベル以上の明るめの白髪染めをしている場合
明るい髪色に染めている時と同じで白髪染めも明るければ明るいほどカラー剤の色素が薄いのでその分、明るめの白髪染めは色が抜けるのが早くなります。
明るい白髪染めの場合は色をしっかり定着させた方が良いので髪を染めた日にシャンプーはしない方が良いでしょう。
どちらでも良い場合
- 6~9レベルの明るさをキープしている場合
- 黒髪から9レベルまでの明るさに染めた場合
どちらでも良い場合の共通点
2つに共通しているのは、
だという事。
9レベルになると暗いわけではないですが、明るすぎずに程よい髪色です。
明るすぎない色だとカラー剤に色素がしっかり入っているのと髪のダメージもそこまで強くない場合が多いので、
髪を染めた日にシャンプーしたからとしても急激に色落ちする事はあまりないと言えます。
特に問題がない為その日にシャンプーしても良いですし、後の色持ちの持続を考えてシャンプーしないでおくのでも『どちらでも大丈夫』という事なのです。
例外もある
『暗い髪色だったらどの色でもその日にシャンプーしても良いの?』と思うかも知れませんが実は例外もあります。
それは、
にした場合です。
暖色系の色素細胞は寒色系やブラウン系よりも大きい為、髪内部まで入り込みにくく、表面近くで発色するのでシャンプーの洗浄と共に色が抜けやすいとされています。
これはダメージの強さはあまり関係せず(強ければ強い方が色抜けしやすいですが)、ダメージがあまりない髪の状態でも色落ちが早くなってしまうので
暗めの髪、なおかつダメージがあまりなくても暖色系の場合は髪を染めた日にシャンプーするのはやめた方が良いですね。
シャンプーしたい場合は?
色持ちも気になるけど、ベタついて気持ち悪い時や汗をかいた日はどうしてもシャンプーしたくなりますよね。
その場合のオススメの対処方法はこちら。
- 湯シャンで洗う
- 色落ちしにくいシャンプーで洗う
湯シャンで洗う
湯シャンとは…シャンプー剤を使わずにお湯だけで髪と頭皮を洗う事です。
ぬるま湯で洗う事で汚れの7~8割が落とせるので洗わずにいるよりは少しスッキリ出来ます。
湯シャンのメリット
- 洗浄力のあるシャンプーを使わないのでカラー色素流出を防げる
- 7~8割は湯シャンで汚れが落とせる
湯シャンのデメリット
- ジェルやハードワックスをつけていた場合にあまり洗えた感がない
- 皮脂が多い場合のスッキリ感はあまりない
湯シャンのやり方
- 湯シャン前に必ずブラッシングする
- 37~39度のぬるま湯で地肌をマッサージするように洗う
- 流す時間は2~3分しっかりと行う
- トリートメントをつけて馴染ませた後再び流す
\湯シャンの正しい方法についてはこちら/
色落ちしにくいシャンプーで洗う
「湯シャンではスッキリ感がない」
「次の日大切な予定があるからきちんとシャンプーしたい」
そんな方の場合にオススメなのが『色落ちしにくいシャンプーで洗う』事です。
これはもう最終手段のようなものですね。
どうしてもシャンプーしたいなら、
普段のシャンプーをそんなに気にしていないとしてもカラー後、染めた当日はもちろんですがその後約1週間ほどは髪が不安定な状態になっているので
いつも使っているシャンプーはひとまず置いておいて、せめてその期間だけでも洗浄力が優しく、更に補修・保湿成分に優れていてカラー後の髪のケアが出来るものを使うと
それだけで
元々あるシャンプーをその後使わないのは勿体ないと思うので、髪が不安定になっている状態の期間が過ぎた後はまたいつも通りに戻すなど、併用して使うのも良いですね♪
洗浄成分が優しい「色落ちしにくいシャンプー」についてのオススメ記事はこちら↓
まとめ
基本的に『色持ちを良くしたい』場合は髪を染めた日にシャンプーはしない方が良いです。
ですがその中でも「絶対ダメ」な場合と「どちらでも大丈夫」な場合があり、色や髪の状態によって変わるのでどちらか当てはまった方を参考にして下さいね。
それにより、大切な予定の前日にはカラーをしない選択が出来たり、今回は洗っても大丈夫だな…などご自身での判断がしやすくなると思います♪
カラーの特徴を知ってヘアカラーを更に楽しみましょう。
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